いきなり結論を書いてしまうのですが、1シーズンに2回も、いやそれ以上インフルエンザにかかるということは確かにあることなのです。
とても嫌なことなのですが。
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実は、私も若い頃に、11月、12月と立て続けにインフルエンザに感染した経験があります。
その時は何型のインフルエンザにかかったか忘れてしまいましたが、2ヶ月連続でインフルエンザになるなんてことがあるんだな、と思いながら苦しんでいたのを覚えています。
(症状と時期的なことから、たぶんインフルエンザA型に2度かかってしまったのかなと推測しています)
今回は1シーズンに2回以上インフルエンザにかかるケースについて書いてみたいと思います。
目次
1シーズンに2回以上インフルエンザにかかる3つのケース
1シーズンに2回以上インフルエンザにかかってしまうケースは、大きく分けて3つあります。
- 別の型のインフルエンザに感染した
- 同じ型の中の、別の型(種類)のインフルエンザに感染した
- 1回目の感染でちゃんと抗体ができなかったために再感染した
それぞれのケースについて詳しく見てみたいと思います。
別の型のインフルエンザに感染した
例えば、以下のような感じです。
- 1回目インフルエンザA型に感染、2回目B型に感染
- 1回目インフルエンザB型に感染、2回目A型に感染
一回インフルエンザに感染して抗体(ある病気に対応するために作られた物質)が作られたはずなのに、別の型のウイルスに感染してしまうことについてまず説明します。
仮にA型に感染して、そのA型に対抗するための抗体が作られたとします。
しかし、その抗体はA型専用なので、B型のウイルスを防ぐことはできない、ということなのです。
せっかく一度インフルエンザにかかっても、型が違ったらダメというのは、ちょっと厳しいなぁと思います。。。
1シーズンに2回以上インフルエンザにかかる可能性が高いのはこのケースと思われます。
補足ですが、一般にA型の方が時期的に早い11月あたりから流行しますが、A型よりもB型に先に感染するということも当然ありえます。
同じ型の中の、別の型(種類)のインフルエンザに感染した
これもイメージしやすいケースと思いますが、「同じ型に2回かかる」という点では非常に嫌なパターンです。
- 1回目A型(香港A型)に感染、2回目もA型(ソ連A型)に感染
- 1回目B型(山形系統)に感染、2回目もB型(ビクトリア系統)に感染
A型については、最大144種類に変異するというとんでもないヤツなのです(A型のウイルスのごく一部が人に感染するもので、すべてではありません)。
少しでも変異して型が変わってしまったら、それは別のウイルスです。
1回感染して抗体ができたとしても、2回目の別の型からの感染を完全に防ぐということはできなくなります。
ですので、1シーズンで2回以上インフルエンザになってしまったということが起きる場合には、A型の場合が多くなると思われます。
インフルエンザワクチンの予防接種を受けていたとしても同じことです。
予防接種に入っているのと完全に同じ型のウイルスにしか高い効果は期待できません。
重症化を防ぐということが言われていますが、予防接種が非常に無力に思えてきます。。。
1回目の感染でちゃんと抗体ができなかったために再感染した
免疫力が低下していてちゃんと抗体が作られなかった
このケースは、インフルエンザに感染して苦しんだものの、体調がよくないなど何らかの理由で免疫力が低い状態だったため、抗体を作り出すのに失敗してしまったという非常に残念なケースです。
インフルエンザにかかり損、です。
抗体ができていないので、全く同じ型にかかる恐れもあります。
イナビルなどの投薬で、抗体が作られる前にインフルエンザの活動が治まってしまった
このケースはいいのか悪いのかよく分からないケースです。
インフルエンザ感染後に、イナビルやタミフルなど抗インフルエンザ薬を投薬したはいいのですが、速攻で効きすぎて抗体ができる前にインフルエンザウイルスをやっつけてしまったケースです。
せめて抗体がちゃんとできるまで引き延ばせればよいのでしょうが、そううまくもいかないですね。
1回目の感染から早く回復できたことでよしとする他ありません。
ウイルスの変異が早すぎて、体の免疫機能が追いつかなかった
特にA型について言えることなのですが、変異のスピードが速く、また増殖のペースも早いため、体の免疫機能が防ごうと思ってもどうにもならないことがあります。
そういう場合には、A型の中の別の種類にあっさり感染してしまうというケースが出てきます。
私の若いころのケースはこういうことだったのかもしれません。
2回目以降のインフルエンザ感染を防ぐには?
インフルエンザに1回かかったら、少なくとも来年まではおさらばしたいものです。
そのためには、月並みなものが多くはなりますが、以下のような対策を継続していくほかなさそうです。
- うがい、手洗いをよくする
- よく寝て、免疫力の低下を防ぐ
- マスクを着用する
- ビタミンDを多く摂って、抗菌たんぱく質を増やす
- 予防薬として、タミフル、リレンザ、イナビルを使う
食品例:キクラゲ、干ししいたけ、魚
抗体が作られないリスクはあります
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