立春のことはあんまり知らなくても、字を見ただけで「立春大吉」が、おめでたい物だという事がなんとなく分かりますよね。
立春大吉は、実際に、開運にご利益のあるお札にも書かれている言葉です。
「なぜ立春なの?大吉っておみくじなの?どうせ便乗モノでしょ?」って思っている人がいたら、今回の記事を読んで、強力な開運アイテムであるお札をぜひ手に入れて貼ってみてくださいね!
立春大吉の意味とは?
立春大吉のお札について、だいたい知られているのは
「立春の朝、禅寺では立春大吉と書いたお札を門に貼り、檀家も家の玄関に貼る風習がある」
「四文字が左右対象になるのでおめでたい」
「このお札を見て鬼が出て行った逸話がある」
あたりのことです。
禅寺というところをもう少し詳しく言うと、禅のお寺の中でも「曹洞宗」という宗派のお寺に伝わる風習なのです。
曹洞宗は、道元禅師という有名なお坊さんが開祖で、ひたすら座禅を組むことで有名な宗派です。
そして、立春大吉という言葉の起源は、道元禅師が作ったとされる「十五大吉文」で、その中に「立春大吉」という言葉が使われていることです。
仏法弘通大吉大吉 祖道の光揚大吉
寺門繁昌大吉 門子多集得人逢時
天下帰趨崇吾道大吉大吉
大吉立春大吉
大吉開山永平大吉 道玄
寛元五年丁未立春大吉大吉
(曹洞宗大本山永平寺 所蔵)
昔は旧暦の立春を新しい年の始まりとしていたので、「大吉」を合計15回唱えて家門繁栄、五穀豊穣を祈願したのです。
今でも立春大吉のお札の祈祷をする時に十五大吉文を唱えるお寺もあります。
立春大吉がおみくじでは無く、歴史の古い風習だという事がお分かりいただけると思います。
開運するお札の貼り方と貼る場所
立春大吉のお札の貼り方
お札はただ持っているよりも決められた場所で適した貼り方をした方が良いとされています。
通常「鎮防火燭」という言葉のお札が立春大吉とセットになっていますが、これも曹洞宗の瑩山(けいざん)禅師が作られた物で防火の力が込められています。
お札の書き方も、「火」の漢字は水に流れるような書体で小さく書かれていたり、燭の火ヘンは虫に変えたり工夫されているものがあります。
元々は清明という春のお彼岸の頃にロウソクなどの火が風によって火事を起こすので、それを防ぐ為に作られました。
ですから、この二人の禅師様のお札が並ぶ事でお守りの力がより強くなるのですね。
立春大吉のお札を貼る場所
貼る場所は、玄関に向かって右側に立春大吉、左側に鎮防火燭を目線の高さに貼ると良いとされています。
直接、画びょうは差さずテープでも糊でもいいので落ちないように貼りましょう。
住宅環境もそれぞれ違いますから家の中に貼る場合も目線の高さが良いようです。
立春大吉のお札を買う方法は?
お札は全国のお寺で手に入ります。
授与される期間はそのお寺によって様々でお正月だけの所もあれば前日の節分のところもありますので確認が必要です。
遠方だったり体調などの理由で直接行って参拝できない人も購入する方法はありますので安心してくださいね。
以下2つのお寺さんでは、良心的なお値段で立春大吉のお札を入手することができます。
まとめ
立春は、暦上は春とは言え、まだまだ寒い時期ですが、昔は年始と同じ扱いだったので一年の無事を願う風習がたくさん残っています。
立春の前日の節分の影に隠れてしまいがちですが、あまり知られていない季節の伝統に触れるだけでも何だか得した気持ちになりますよね。
少しずつ暖かくなってくる立春の気候のように、立春大吉で貴方の運気も上げてくださいね!
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